はじめまして、櫻井グリコです。
この度PermaBlend JapanのアンバサダーとしてPMU inkに初めて寄稿します。
今回はPermaBlendのブランド「ブロウダディ」のゴールドコレクションのレビューです。
宜しくお願いいたします。
ブロウダディとは?
非常に情熱的な眉毛の愛好家
元々はドイツ でアートメイクの技術を学び、アメリカで事業を展開しました。
アメリカの老舗ピグメントメーカーであるPerma Blendとコラボし「次世代の女の子たちの眉毛にインスピレーションを与えたい」という思いで色素を開発しました。
ブロウダディを導入した3つの理由
今回、櫻井がブロウダディの色素を導入しようと考えた理由が3つあります。
- 高い定着率
- 毛並みにもパウダーにも使える
- カラバリ豊かなラインナップ
ひとつずつ見ていきましょう。
1.高い定着率
ブロウダディはリタッチの必要がないほどの高い定着率を主張しています。
その定着率はなんと80%以上。
日本人の肌は欧米人に比べてオイリーなので、これほどの定着率は望めないかなあ…と思っていましたが、実際使ってみて定着の良さ、定着後の変色の少なさは実感しています。
定着に関しては60%以上は残っている感じです。
また彫った直後の色合いよりは薄くなりますが、あまり色みの変化なくリターンしています。
2.毛並みにもパウダーにも使える
特に希釈等せずに手彫り、マシン彫り、毛並み、パウダー全てのテクニックに使えるので、ブロウダディのゴールドコレクション(全10色)を買っておけば、少ない道具でゲストの要望により柔軟に応えられると考えました。
特に手彫りで毛並みを彫った後にマシンでパウダーやグラデーションを重ねてコンビネーション眉を作る際に同じ色素をそのまま使えるので色合いも変わらず経済的でもあります。
3.カラバリ豊かなラインナップ
多くの色素は通常ウォーム、ニュートラル、クールの3つのアンダートーンで考えますが、このゴールドコレクションはベリーウォーム、ウォーム、スライトリーウォーム、ニュートラル、スライトリークール、クールの6段階のアンダートーンのほか、透明度の違い、暗さ(濃さ)、ベースカラーの違いによっても分類されていて、より色を立体的に捉えることができます。
特に色をブレンドすることなく、ゲストに最適な色素を提案しやすいラインナップなのですが、よりオーダーメイドな体験を提案したい場合には「ベースとして考える色素+調整に適した色素」をブレンドすることによって、そのゲストだけの特別なカラーを作ることができます。
※スライトリー=わずかに、という意味
ブロウダディのラインナップ
それでは、ブロウダディのラインナップを10色紹介します。
Iced Caramel
黄色をベースカラーにもつクールな色素で、このシリーズの中で一番明るい色です。フィッツ1〜3の方向けです。
日本人への初回単品使用は薄いグレーにヒールすることがあります。
ハイトーン眉毛に完成させたい人には、1回目でGolden Goddess + honey magicで土台を作っておき、2回目でIced Caramelでリタッチすると淡く完成します。
Golden Goddess
黄色をベースカラーにもつ、わずかにウォーム要素のある色素です。フィッツ1〜3の方向けです。
暗さはミディアム(中 間)ウォーム要素を持ちつつ、入れた直後にあまり赤み が出ないので一番使いやすく人気のカラーです。
Golden Goddessをベースにして他の色をミックスして濃さや赤みを出すように計算すると、ほぼ間違いありません。
アメリカ国内でも一番売れてます。
Berry Blonde
オレンジ〜黄色をベースカラーにもつウォームな色素です。
フィッツ3〜4の方向けで、くすみピンクみのある赤茶色で、このままでも十分日本人の初回の単品仕様に使える色です。
暗さは中間で、明るすぎず暗すぎず使いやすいカラーです。
Bronzite
黄色をベースカラーにもつニュートラルな色素です。
フィッツ3〜4の方向けで、ベリーブロンドより赤みの少ない落ち着きのあるブラウンです。
黄色味のある焦茶色と言う印象です。
日本人へ初回単品使用可能ですが、グレーヒールが心配な場合はHoney Magicを数滴ミックスしても良いです。
Honey Magic
オレンジと赤をベースカラーに持つベリーウォームな色素です。
フィッツ2〜4の方向けで暗さはミディアム(中間)です。
単品使用も可能ではありますが、かなり赤みが強いため、他の色素にミックスして赤みを足したり、過去のアートメイクがグレーや緑に変色している時にカラーチェンジするための色素として活躍します。
Brogue
オレンジ〜赤をベースカラーに持つベリーウォームな色素です。
フィッツ3〜5の方向けで、赤みのあるダークブラウン。
暗さはミディアム〜ダークでシリーズの中でも暗めです。初回で割としっかりめ(濃い)な眉毛を希望される方におすすめです。
濃さは出せますが、赤が強いためグレーヒールはしにくいです。
ただしっかり入れすぎると「濃い赤焦茶色」に定着するリスクはあります。
Schkolade
オレンジのベースカラーを持つ、わずかにウォーム要素のある色素です。
暗さはダークで、このシリーズの中で2番目に暗い(濃い)です。フィッツ4〜6の方向けです。
ウォームな要素を持っていますが、仕上がりはあまり赤みがでません。
このままでも単品使用OKですが、人によってはグレーヒールすることもあります。
心配な場合はHoney Magicをミックスしておくと安心です。
BerryblondやGolden Goddessの暗さを出したい、かつクールになりすぎないようにしたい時にミックスするのにも良いです。
Tokyo 黒 Black
黄色と緑をベースカラーに持つ、ニュートラル〜わずかにクールな要素の色素です。フィッツ4〜6の方向け。
このシリーズで一番暗い(濃い)。黒さを表現するために、ブルーではなくよりマイルドなグリーンを使用することで限りなく黒に近い焦茶色を表現しています。
このまま単品使 用は暗すぎるため、他の色素の濃さ、暗さを出すために1〜2滴程度ミックスして使うと良いです。
真っ黒ではないので調整が容易です。
Truffle Dream
黄色をベースカラーに持つニュートラルな色素です。
フィッツ 3〜4の方向けで、濃さはミディアム(中間)です。
赤み要素の少ないミディアムアッシュです。初回単品使用はグレーヒールしやすいです。
初回はHoney Magicとミックスするか、初回のヒールが赤すぎた場合の赤みを抑えたい要望があった場合に2回目で単品使用します。
Dark Teddy
黄色をベースカラーにもつニュートラルな色素で暗さは中程度です。フィッツ2〜3の方向けのカラーです。
実際に使うと濃い黄土色というイメージです。
初回で使うなら、赤みのある他の色素とミックスした方がグレーヒールせず経過します。
赤みを足す際に、明るくなってもよければHoney Magic、暗さを保ちたいならBerry Blondが良いです。
まとめ:日本人のような有色人種に使いやすく提案しやすい色素
ブロウダディのコレクションは、ウォームな要素を持つ色素が10色中5色用意されていて、初回の 色みの提案の幅が広いと感じます。
また、ニュートラル〜クールな色素も絶妙なニュアンスカラー で用意されているため、そのままミックスしないで使用するのもありですが、ゲストの要望に合 わせてミックスすることでよりオーダーメイドな体験を提供できると感じました。
また彫った直後 の色みと大差なく退色してくれるため、リターン時の色残りの予測が容易でした。
総合的にみて、非常に日本人のような有色人種に使いやすい、提案しやすい色素だと考えられますので、今後も愛用していきたいです。
Writer Profile
櫻井 グリコ
形成外科、皮膚科、美容外科、美容皮膚科、美容師専門学校を経て、2020年西川医師の美容業界に対する思いに薫陶を受け、THE ARTMAKE TOKYO開業に参画。形成外科分野と美容学校で得た色彩の知識をベースにアートメイクのための色彩理論を展開し、業界内に普及させた第一人者。