高い色素定着と発色が期待できるevenflo lip set

evenflo LIP SET

こんにちは、Kyan(きゃん)です。
今回私が紹介する色素は、『evenflo LIP SET』
こちらのセットは普段から私がよく使う色素になります。
コラムでは、evenflo LIP SETの特徴や、色素の構成、使い方をみていきたいと思います。

1.evenflo LIP SETの特徴

① 発色が高濃度でもシアー感のある仕上がりに

Evenfloの組成は、有機顔料と無機顔料のバランスの取れたブレンドです。

特に、「ベア・マニラ・ルル」の色素の構成は、酸化チタンが1番上に配合されている内容ですが、カバー力・高発色を保ちつつも、仕上がりは白のベタっと感はなくシアー感の仕上がりに定着します。

微小粒子で色の入りや発色もよく、フレッシュなリップに仕上げることができます。

② 狙える色に定着するので、色の選択がしやすい

色素成分の中にロジンが含まれているので色素の着色が早く、狙った色に定着しやすいです。
また、色の種類も少ないので選択がしやすいです。

③ ナチュラルなピンクカラーが揃っている

evenflo LIP SETは、色温度がWARMの色素が多いので、暗い唇を暖かく変身させることができます。

特にお勧めなカラーは、「ベア・マニラ・ルル」の3色はナチュラルなピンクカラーなので、初回の色の選択に提案しやすいです。

evenflo LIP SETには5本の色素が入っており、そのほとんどは暖色系の色調なので寒色系の唇に最適です。

一つずつ見ていくと、上からベアが一番明るい色になっています。次いで、マニラ、ルル、クレイ、マーベリックの順に色のトーンは暗くなっています。

【色素のアンダートン】

  • WARM: Bare, Malina, Clay
  • Neutral: Lulu's Rose
  • COOL: Malbec

色素のアンダートン

2.色素の構成

色素名 BARE MANILA Lulu's Rose CLAY MALBEC
顔料 white6
RED101
RED254
YELLOW138
RED238
white6
RED101
RED170
RED238
YELLOW138
white6
RED254
RED238
YELLOW138
RED101
RED254
white6
YELLOW138
RED269
RED269
RED254
YELLOW138
white6
Blue15

※ スマホの場合、左右にスクロールできます。

無機顔料

WHITE6 / CI:77891 酸化チタン 透明感のないマットな白
RED101 / CI:77491 酸化鉄赤(くすんだマットな赤)

有機顔料

RED254 / CI:56110 透明感のある鮮やかな黄みの赤
YELLOW138 / CI:21095 緑みの黄色
RED238 / CI:173995 青みな赤
RED170 / CI:12475 黄色がかった不透明な赤
RED269 / CI:12466 強い青みのある赤
Blue15 / CI:74160 純度の高い青

ベア

暖かいアンダートーン
ピーチヌードカラー
フィッツパトリック1-2に適しています。
青み紫の唇に使用可能で暗さを和らげます、男性リップにも◎
明度が高く明るい色調なので、暗いダークリップに使えます。

ベア

マリナ

暖かいアンダートーン
ピーチピンクカラー
フィッツパトリック1-3に適しています。
少しクールトーンの唇には温かみを加えることができますが、ベアよりも明度がやや低いため、ダークリップとして使用できます。
ただし、非常に暗い唇には補正剤の使用が必要となります。

マリナ

ルルズローズ

ニュートラルなアンダートーン
明るいピンクカラー
フィッツパトリック1-4に適しています。
青みピンクなカラーなので、初回では茶くすみのリップに適しています。
2回目で整った唇に対して、ブルベピンクで提案。
マルベックを追加して暗く、ベアを追加して明るくできます。
赤みピンクに寄せたい場合は、カラーライザーで調整。

ルルローズの画像

クレイ

暖かいアンダートーン
レンガカラー
フィッツパトリック1-4に適しています。
ペールリップや少しクールトーンな唇に適応。
マリナを数滴加えると色味が柔らかくなります。

クレイ

マルベック

クールなアンダートーン
バーガンディレッドカラー
フィッツパトリック1-4に適しています。
Blue15が入っているので、初回からクールなリップに使うことはNG。
ターゲットカラーで使用すると良いです。
他の色に追加して暗くします。

マルベック

3.混ぜ方次第で自由に色をカスタマイズ

5本の色素だけでも、混ぜ方次第で色んな色を作ることができます。

お客様の好みに合わせてターゲットカラーで、好みの色に近づけて作っていくと良いです。

事前に、スケッチブックなどで、混ぜ合わせたカラーの見本を作っておくと、視覚的にもイメージしやすく提案しやすいです。

混ぜ方の例

色素を上手く使い慣れていない方は、あれこれ色素を集めてもこんがらがってしまい上手く使いきれないです。

はじめは特定の色素を限定して、こんな発色・定着していくんだなと理解していくと色素の選択や提案もしやすいです。

そこから徐々に慣れてから、他の色素へ広げていき増やしていくと良いと思います。

Writer Profile

KYANのプロフィール画像

KYAN(きゃん)

外科、保健師、美容外科・皮膚科を経験後、2019年からアートメイク専門クリニックへ。
2022年よりフリーで活動し、東京と地元沖縄の2拠点でフリーで活動中。
また、眉・リップの基礎講習をメインに未経験者向けに「ひとり立ちできるようになる」カリキュラムで講習を開催中。

得意分野:毛並み眉、リップアートメイク

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